肥満のガチョウの脂肪肝、それがフォアグラ





フォアグラって美味しいですよねぇ〜。
ガチョウ(または鴨)の肝臓。フランス伝統の珍味。(80%がフランス産らしい)
でも一方で動物虐待が騒がれたりしてます。実際、けっこう残酷だったりする……。


フォアグラって、要は肥満したガチョウ(または鴨)の脂肪肝です。
スリムなガチョウの肝臓を取り出したって、普通あんなに脂っこくない。
だから太らせる。人工的に。
まずは狭い場所に閉じ込めて運動させない。
そして食べさせる。蒸したトウモロコシを無理やり。
理科の実験なんかで使うロートみたいなやつを口から突っ込んで、1日3回流し込む。
強制給餌(ガヴァージュというらしい)ってやつです。
これを1ヶ月続けると、さすがのガチョウ君も動けなくなり、ついには頭と体が水平状態の姿勢しか取れなくなる。それを無理やり土に埋めて、頭だけ出して、なおも流し込むとか。途中で耐え切れなくなって死んじゃうガチョウ君もいるらしい。
そして2、3ヶ月後には肝臓もめでたく脂肪肝に。2kgほど肥大するらしい。
それを僕らはステーキの上にのせて、美味い美味いと食べているというわけです。

なんとも残酷な話です。
これが動物虐待になるのかどうか……。
僕も食べたことあるからなぁ。フランス好きだし。う〜ん。どちらとも言えん。


writing by コタロー

肥満だとなぜ脂肪肝になるの?





肥満の原因の一つに脂肪分の多い動物性脂質の食事を続けることが挙げられますが、脂肪肝の原因となるのもまさにこれ。
脂肪肝は肝臓に脂肪が溜まる病気。肝臓には普通の状態でも3%程度の脂肪が含まれています。これは肝臓が脂肪を消化する役目があるため。この脂肪が10%を越えると泡状の脂肪滴が肝臓の構造単位でもある肝小葉に現れ始めます。これらが全体の3分の1以上に現れた状態を脂肪肝といいます。


肝臓にはその他、糖質の消化や解毒機能などがあり、体の中でいわば消毒係のような役割を果たす場所。それだけに脂質・糖質の大量摂取は肝臓に負担をかけるというわけです。


だから大量のアルコールの摂取も脂肪肝の原因となります。お酒をよく飲む人が肝臓を悪くするのは肝臓がアルコールを解毒する場所でもあるから。そのアルコール解毒の際、脂肪のもとになる成分が増加し、脂肪を生み出します。
肥満でいうところの「ビール腹」。ビール腹は内臓脂肪が増加するわけですから、その脂肪を処理する肝臓が一番に影響を受けるというわけです。


writing by コタロー

肥満が引き起こす脂肪肝ってどんな病気?





肥満、糖尿病、アルコール、この三つが脂肪肝の原因となることがほとんどです。
症状としてはそれ自体に自覚症状はありません。
ただ肝臓の機能が著しく低下するので、体がだるくなったり、疲れやすくなったりする程度で、まさか脂肪肝なんて……、ということもしばしば。
それだけに健康診断や別の病気で検査を受けた時にたまたま発見されるというケースも少なくありません。


このほか、ステロイド剤の副作用や拒食症などの栄養障害から脂肪肝に至ることもあります。まれに妊娠末期の急性脂肪肝やライ症候群に伴う脂肪肝というケースもあります。


肥満やアルコールなどで脂肪肝になる場合はそれほど重症というわけではありません。
ただ放っておくと、いずれは肝硬変や肝臓ガンへと繋がるだけでなく、痛風や動脈硬化などを引き起こす原因ともなります。


writing by コタロー

肥満と脂肪肝





肥満が引き起こす病気のひとつに脂肪肝があります。
これは中性脂肪が肝臓に溜まり、肝臓がフォアグラ状態になる病気です。
主に30〜70代に多く、男性では40代、女性では40代後半に多く見られます。


進行するとやがては肝硬変になり、果ては肝ガンという結果をもたらす危険な病気です。
慢性肝炎やウィルス性のB型、C型肝炎と症状も似ていることから、区別がつきにくい。


脂肪、糖分、アルコールの摂り過ぎが主な原因となりますが、
脂肪肝の70%が肥満、アルコールの摂り過ぎ。
また糖尿病から脂肪肝になるケースも多く、その糖尿病自体、肥満が引き金となるケースも多いことから、やはり肥満が引き起こす病と言っても過言ではないでしょう。


writing by コタロー


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